WHY
集合知が生まれる
組織と場のために
デザインができる事とは?
WHAT CAN DESIGN DO
TO FOSTER COLLECTIVE
INTELLIGENCE WITHIN
ORGANIZATIONS
AND SPACES?
イノベーションという言葉が、異質な要素の組み合わせから新たな価値をつくり出す「新結合」という言葉に由来するように、人々が創造性を発揮するには、領域を超えた対話が不可欠です。しかし、合理化・効率化が進む現代社会では、あらゆる領域や産業で専門分化、分業化が進み、専門外のことに関心を持たず、その領域すらも革新できなくなるという状況が起こっています。2017年に『Science』誌で発表された論文では、研究を開始してから5年程度の研究者が出す成果が最も生産性が高く、8年目以降は急速に減少することが示されました。このデータからは、ひとつの専門領域にとどまり続けることが、創造的生産性を低下させる可能性が示唆されます。
経済の停滞が常態化し、イノベーションが生まれにくい日本の現状も、人材の流動性の低さや、縦割り構造の組織のあり方が影響していると指摘する声は少なくありません。「分断の時代」と言われる昨今、国、人種、宗教などさまざまな対立を超えるコミュニケーションの重要性もまた高まっています。
勇気を持ってセクターを超え、領域の外に足を踏み出し、専門知の外部への応用可能性を探求し、社会に創造的な変化をもたらす共創が求められています。
「専門家」になることで、低下してしまう創造性

TIPS FROM NOSIGNER
コミュニティデザインに
おけるポイント
KEY POINTS
IN COMMUNITY DESIGN
POINT 01
専門知の応用可能性を考える
それぞれの専門領域で培われた知見は、社会をより良い未来へと導くための源泉となります。集合知のデザインを実現するためには、好奇心や敬意を持って専門分野と向き合い、その領域の知見を深く理解することが重要です。同時に、専門知が社会でどのように応用できるかを探求し、社会とのつながりを阻んでいる要因についても専門家と共に議論していくことが求められます。

POINT 02
肩書きを外し、根っこでつながる
どれほど難解な領域に取り組む研究者であっても、その探求の原点にある原体験や動機は、多くの人々にとって共感しやすいものであることが多いものです。WHAT(何を)やHOW(どのように)だけに注目するのではなく、お互いの肩書きを一度外し、専門家の原体験や背景にあるWHY(なぜ)を丁寧に掘り下げることで、共感による深い関係性を築くことができます。希望ある未来について語り合うことができれば、その瞬間から新しいプロジェクトが始まります。

POINT 03
活動を動機づけ、ヴィジョンを発信する
さまざまな専門知を持つ人々が集うコミュニティに求心力を持たせるためには、その活動の目的(パーパス)を視覚的に分かりやすく示し、社会に向けて発信するためのデザインが不可欠です。明確な目的を象徴するコミュニティの名称やシンボル、社会的な役割、未来へのビジョンを表現したブランディングを通じて、多様なセクターを超えたコミュニティの活動を活性化することができます。

RESULTS
コミュニティデザインの効果
RESULTS THROUGH
COMMUNITY DESIGN

多様なイノベーターが集う共創プラットフォームにディレクターとして参画。地域や社会の未来を変える派生プロジェクトが多数輩出された。
コクリ
DESIGN CASES
NOSIGNERの
コミュニティデザイン
“
『進化思考』太刀川英輔



