
PROJECT
NANA Lv. YOKOHAMA LANDMARK DATALAB
横浜ランドマークタワー7階に開設された、横浜市立大学データサイエンス大学院のサテライトキャンパス。

WHY
横浜を再びイノベーターの
街にするには。
横浜はおよそ160年前、長い鎖国を経て最初に世界に門戸を開いた港のひとつでした。そうした歴史的背景から日本の文明開化の中心地となった横浜では、鉄道、ガス灯、電話、アイスクリームなどさまざまな「日本初」が生まれ、イノベーターたちの街となりました。
そこから時は流れ、現在の横浜は日本第2の大都市となりましたが、首都・東京との距離的な近さなどから、都市としてのキャラクターが十分に確立できていないという課題を抱えていました。
近年の横浜には、みなとみらいエリアを中心に大企業のR&Dセンターが集積するなど、先端研究が進む経済都市としての新たなアイデンティティが育まれつつあります。こうした追い風を力にし、横浜を再びイノベーターたちの街として輝かせることはできないのでしょうか。
HOW
データサイエンスの
教育と実践を育む拠点。

「NANA Lv.」は、横浜市立大学データサイエンス研究科のサテライトキャンパスや、同大学との協業を目的とした企業のためのプロジェクトスペースなどで構成された産学連携イノベーション拠点です。
このブランディングを担うことになった私たちは、データサイエンスの教育と実践を育み、未来のイノベーションを生み出す拠点として同施設を位置づけ、ネーミングやVI、空間デザインなどを行いました。
横浜ランドマークタワーの7階に位置することに由来するネーミングには、ゲームのRPGにおいて冒険に慣れ始め、今後さらなる成長が見込める状態(=「7 レベル」)が暗示されています。これは、未来のイノベーションを見据える横浜発ビジネスの現在地を象徴するものであり、同時に、上を目指す挑戦者たちを応援するという同拠点の理念を示すものでもあります。
シンボルマークのデザインでは、実際にランドマークタワーの7階に連なっている三角窓をイメージソースに、「7」と「L」を表現しました。
このアイデンティティをパターン化し、施設のエントランスや個室のガラス面など空間にも展開。「NANA Lv.」の活動が空間的に広がっていくイメージを演出しています。









WILL
横浜のイノベーションを
推進するハブに。
2020年4月にオープンした「NANA Lv.」は、開業以来30年近い年月が流れているランドマークタワーに新たな風を吹き込む存在として注目を集めています。
林文子横浜市長は2019年、企業、大学、自治体が連携し、まちぐるみで人材交流やビジネス創出などに取り組んでいくために、「イノベーション都市・横浜」宣言を行いました。「NANA Lv.」は、私たちがブランディングを担った「YOXO」や、ベンチャー企業成長支援事業の拠点「YOXO BOX」とともに、この宣言を実行に移すための重要な拠点です。
この「NANA Lv.」を通じて、横浜に拠点を置く企業のデジタルトランスフォーメーションを促しながら、横浜市のイノベーションを加速させていくことが私たちの目標です。



INFORMATION
- What
- NANA Lv. YOKOHAMA LANDMARK DATALAB
- When
- 2019-2020
- Where
- Yokohama, Japan
- Client
- Scope
- Branding / Branding stationary / Logo / CI Guideline / Naming / Space / Concept Development / Photograph
CREDIT
- Art Direction
- NOSIGNER (Eisuke Tachikawa)
- Graphic Design
- NOSIGNER (Eisuke Tachikawa, Ayano Kosaka, Nozomi Aoyama)
- Space Design
- DIA OFFICE SYSTEMS CORPORATION
- Space Design Supervision
- NOSIGNER(Eisuke Tachikawa, Kosuke Nakamura)
- Photograph
- NOSIGNER (Eisuke Tachikawa, Ryota Mizusako)