
PROJECT
DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA
球団オリジナルの星マークに横須賀らしさを加えたシンボルを施設各所に展開。

WHY
横須賀という街に
新たな誇りをつくるには。
横浜DeNAベイスターズは、本拠地である横浜スタジアムを市民が親しみやすく、誇りを持てる場所にしていくことを目指す「ボールパーク化構想」を2012年より推進し、私たちが主導した野球のライフスタイル化を目指す「+B」戦略なども相まって、かつて閑古鳥が鳴いていた球場に多くのファンが詰めかけるようになりました。他方、ベイスターズは2軍チームの拠点となるもうひとつの球場「横須賀スタジアム」を擁しており、横浜の隣に位置する横須賀市も、球団にとってホームタウンと言える場所でした。横浜と同じ港町であり、歴史的にも繋がりが深い横須賀の街もまた、ベイスターズのホームタウンであることを伝え、市民が球団を誇りに思える状況をつくることが、私たちに課せられた次なるミッションでした。

HOW
横須賀を体現する
球団のブランディング。

横須賀市の支援により、横須賀スタジアムがある追浜公園内に「選手寮」「屋内練習場」「屋外練習場」から成る新施設が建設されることが決まり、私たちは、この施設のコンセプトやサインデザインをはじめとした総合ディレクションを手がけることになりました。
横須賀スタジアムを中心とした施設は、横須賀と横浜の市境にある追浜に位置し、海に面したロケーションであり、そして、横須賀が造船の街、基地の街であることから、船の建造などのために築造された施設と、港の停留所という2つの意味合いも持つ「DOCK」を冠した施設名「DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA」を提案し、横須賀市長によって正式に命名されました。
この施設名には、ベイスターズの若手が一流のプロ野球選手として育ち、ここ横須賀から大海原へ羽ばたいていってほしいという私たちの願いが込められています。
施設や寮のロゴタイプにおいても、船体などにあしらわれることが多いステンシル体を用い、横須賀の街をイメージさせるクールさやタフさを表現しました。
また、「青星寮」のネーミングの由来にもなっている球団オリジナルの星のマークもステンシル風にアレンジし、これを施設のシンボルとしてさまざまな場所に展開しています。
港町であり、古き良きアメリカらしい雰囲気を持つ横須賀の街は、ベイスターズの本拠地・横浜と通じる雰囲気があることから、私たちは同施設のタイプフェイスの骨組みをベースにした球団の公認書体「ベイスターズ・サンズ」を開発しました。
今後この書体は、野球の魅力を体現する2つのホームタウンをつなぐ存在として、ベイスターズにまつわるさまざまな媒体に展開されていく予定です。













WILL
ベイスターズファンの
新たな聖地となる。
「ボールパーク化構想」を通じて、多くの新規ファンを獲得することができた横浜DeNAベイスターズですが、新設された「DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA」は、球団の未来を担う若手の活躍や成長を応援できる場所として、コアなファンにとっての新たな聖地とも言える場所になっています。
今後は、横須賀市民にとってもこの施設が、ベイスターズが自分たちの街の球団であることを再認識し、その存在を誇りに思えるきっかけの場となっていくことを私たちは願っています。







INFORMATION
- What
- DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA
- When
- 2019
- Where
- Yokosuka, Japan
- Client
- Scope
- Branding / Branding stationary / Logo / CI Guideline / Font / Naming
CREDIT
- Art Direction
- NOSIGNER (Eisuke Tachikawa)
- Graphic Design
- NOSIGNER (Jin Nagao, Tomoro Hanzawa)
- Space Design
- ON design partners