
PROJECT
WORLD THEATRE FESTIVAL SHIZUOKA
「WOLDA Worldwide Logo Design Award: Gold」を受賞し、世界一のロゴデザインに

WHY
静岡という都市の
キャラクターは
伝わっているか。
ふじのくに⇄せかい演劇祭は、静岡に拠点を置くSPAC(公益財団法人 静岡県舞台芸術センター)が主催する年に一度のパフォーミング・アーツの祭典です。静岡市が掲げる「まちは劇場」構想のブランディングディレクターを務める私たちは、同演劇祭の20周年を機にリブランディングを担当することになりました。これまでのふじのくに⇄せかい演劇祭は、世界最先端の演劇やダンス、映像、音楽分野のパフォーマーたちが集う稀有な機会でありながら、世界に対してその存在や価値を十分に発信できていませんでした。また、国内においては、全国各地から多くの演劇関係者が集まる一方で、地元の人たちにはあまり認知されていないという状況もありました。人類史上最もプリミティブな芸術のひとつであり、常にその「土地らしさ」「人間らしさ」を表象してきた演劇の本質的な魅力を可視化し、それらを世界に向けて発信するとともに、まちの人たちにも親しみを持ってもらうためには、どのようなデザインが必要になるのでしょうか。
HOW
演技の世界共通語「仮面」
で街をハックする。

作品における役柄と、パフォーマー自身の人間性という、演劇ならではのユニークな関係性を象徴するものとして、仮面を用いたキーヴィジュアルを制作しました。紙のように破かれた仮面の下に、さまざまな国籍・人種のパフォーマーたちの素顔が現れ、彼らの内面性が浮かび上がってくるヴィジュアルを通して、演劇という芸術が持つ魅力や本質を表現しています。また、静岡で行われる国際的なパフォーミングアーツの祭典であることを世界に向けてアピールするために、「WORLD THEATRE FESTIVAL SHIZUOKA」という英語タイトルを主軸にしたロゴを開発するとともに、地球(WORLD)、旗(FESTIVAL)、富士山(SHIZUOKA)という3つのアイコンで構成した人型のパターンも設計しました。毎年、開催期間中にこのパターンを街中の至る所に展開することでイベントの到来を周知するとともに、市民から親しみを抱いてもらえるフェスティバルとなることを目指しています。





















新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年の「ふじのくに⇄せかい演劇祭」は残念ながら開催中止となりました。しかしSPACの宮城 聰 芸術総監督の発案によって、家からでも楽しめるオンライン開催の演劇祭「くものうえ⇅せかい演劇祭」が代替開催されることになりました。私たちは「ふじのくに⇄せかい演劇祭」のロゴをベースに、雲の上に舞台を移したオリジナルロゴを設計しました。

INFORMATION
- What
- WORLD THEATRE FESTIVAL SHIZUOKA
- When
- 2019
- Where
- Shizuoka, Japan
- Client
- SPAC
- Scope
- Branding / Promotional items / Photograph (社内リリース素材使用のみ) / Event / Poster / Motion Logo / Video
- Award
- 10th WOLDA: GOLD Award(2019)
- TAIPEI INTERNATIONAL DESIGN AWARD: Distinction(2020)
CREDIT
- Art Direction
- NOSIGNER (Eisuke Tachikawa)
- Graphic Design
- NOSIGNER (Eisuke Tachikawa, Tomoro Hanzawa, Ryota Mizusako, Yuko Koike, Ryo Fukusawa)
- Video
- NOSIGNER (Jin Nagao)