WHY
いつか来る災害に
デザインに何ができるか?
HOW CAN DESIGN
PREPARE US FOR
DISASTERS AHEAD?
近年、世界中で地震や台風、ハリケーンなどの自然災害が増えています。気候変動の影響もあり、今後ますます災害の数や規模が大きくなると予想されています。
21世紀を迎えた現在、気候変動やそれに伴う気候災害への適応は、世界的な重要課題となっています。自然災害は戦争やテロと同じか、それ以上に深刻な問題になっています(
特に日本は、地震や台風、津波などの災害に古くから苛まれ、多くの経験と知識を蓄積してきました。また、世界各地の伝承や昔話の中にも、災害を生き延びるための貴重な知恵やヒントが数多く記されています。
たとえば、日本の神社が津波の被害を免れた安全な場所に多く建てられていることをご存知ですか? こうした先人たちの知恵や培われた技術、過去1000年間の災害記録を読み解けば、未来に起こりうる災害への本質的な対策が可能になります。
自然災害が発生すると、命を守るだけでなく、その後の地域復興、医療ケア、コミュニティ支援など、多くの課題が一気に現れます。これら複合的な問題に対応するため、私たちNOSIGNER/ノザイナーは、日頃から人々に防災への関心を高めてもらうような、わかりやすく親しみやすいコミュニケーションを設計します。
報告された災害数の傾向

TIPS FROM NOSIGNER
防災デザインにおける
ポイント
KEY POINTS
IN RESILIENCE DESIGN
POINT 01
災害のタイムラインを理解する
自然災害に関するデザインにおいて重要なのは、「災害のタイムライン」を理解することです。自然災害は時間の経過とともに必要となる対策や課題が変化していきます。防災教育、備蓄、緊急支援、雇用創出など、それぞれの段階で効果を発揮するデザインを事前に想定し、最適なタイミングで提供できる準備をしておくことが不可欠です。

PHASE 01
災害発生以前(平常時)
災害から多くの命を守るためには、災害が発生する前の「防災」が最も重要です。市民が災害の現実感を持ち、自ら災害に強い暮らし方を意識して実践するためには、日頃から防災意識を高めるコミュニケーションデザインが求められます。楽しみながら防災知識を学び、災害を生き抜く力を養うエンターテインメント性のあるコンテンツやサービスが有効です。
PHASE 02
災害後72時間(緊急時)
自然災害における人命救助では、発生から72時間を生存できるかが大きなカギになります。ライフラインが絶たれ、あらゆる物資が不足している状況下で、極限状態を生き残る知恵を広く共有するコミュニケーションデザインを迅速に行うことや、被災地へのボランティア支援の参加性を早急に高めることが被災者の命を救うことにつながります。
PHASE 03
復興期(災害発生後〜数年)
災害を生き延びた人々は、住まいや仕事、地域コミュニティなど、多くの生活基盤を失っています。その中で、被災者の心身のケア、地域コミュニティの再生支援、産業や雇用の創出が大きな課題となります。この時期のデザインには、地域に再び希望や活力を生み出す取り組みが必要です。同時に、次の災害に備えた、よりレジリエントなまちづくりの視点も不可欠となります。
RESULTS
防災デザインの効果
RESULTS THROUGH
RESILIENCE DESIGN

「能登半島地震復旧・復興アドバイザリーボード」の委員に参画。能登地方の創造的復興のためのプラン策定に寄与する。
能登半島 創造的復興
DESIGN CASES
NOSIGNERの
防災デザイン
“
ADAPTMENT – 太刀川英輔