
PROJECT
e.CYCLE
再エネの地産地消と流通を促進、地域共生型の循環を実現。ブランディングとサービスデザインで事業成長に貢献。

WHY
地域のためになる
再エネのあり方とは。
気候変動の大きな原因である、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガス。地球を持続可能にするには温室効果ガスの削減は不可欠であり、近年は太陽光や風力、地熱、バイオマスなど再生可能エネルギーの開発が世界規模で進められています。
日本では2012年に施行されたFIT制度(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)によって各地に再エネ発電施設が急増しました。しかしこれらは時に地域の景観を悪化させたり、地域の資源を消費しているにも関わらず地元に収益が還元されないケースがほとんどです。そのため再エネ発電所に対して無関心な地域が増えているばかりか、抵抗感を示す地域も増えており、地域と再エネ発電施設の間には大きな分断が生まれていました。
日本国における自然エネルギー発電電力量の割合と2030年目標

地域エネルギー政策推進上の課題

気候変動の大きな原因である、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガス。地球を持続可能にするには温室効果ガスの削減は不可欠であり、近年は太陽光や風力、地熱、バイオマスなど再生可能エネルギーの開発が世界規模で進められています。
日本では2012年に施行されたFIT制度(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)によって各地に再エネ発電施設が急増しました。しかしこれらは時に地域の景観を悪化させたり、地域の資源を消費しているにも関わらず地元に収益が還元されないケースがほとんどです。そのため再エネ発電所に対して無関心な地域が増えているばかりか、抵抗感を示す地域も増えており、地域と再エネ発電施設の間には大きな分断が生まれていました。
HOW
いい未来をつくる
再エネの地域循環共生圏。

まち未来製作所は、再エネの地産地消や都市間流通を実現する電力アグリゲーション事業、地域新電力や脱炭素先行地域のコンサルティグ事業などを手がける会社です。エネルギーと地域が共生する持続可能な社会を目指す同社の理念や事業に共感したNOSIGNER代表・太刀川英輔は2022年より取締役として経営に参画しながら弊社が事業戦略立案やブランドの再構築などをサポートしています。
同社の「e.CYCLE」は、地域貢献の意思がある再エネ発電所の電気を預かり、小売事業者へ卸販売することを通じて、再エネの地産地消や都市間流通を実現するアグリゲーションサービスです。地域の再エネ発電所の電気を集めて電力会社に入札を行い、売上手数料の75%を地域活性化資金として還元する仕組みを構築し、地域を活性化させるさまざまなプロジェクトを行っています。
このサービスは旧称の「グッドアラウンド」の頃から、全国の自治体との連携や、発電事業者、小売電気事業者との協業によって日本の様々な地域に広がりつつありましたが、サービスの内容や理念、仕組みのわかりにくさが普及への足かせになっている側面がありました。
そこでリブランディングによってサービス名を「e.CYCLE」に改称し、多様なサービスを包括する「e.」のロゴマークを制作。まち未来製作所が今後発展する事業のブランドを統一する戦略を図りました。


「e.CYCLE」の「e.」は、地球(EARTH)とエネルギー(ENERGY)の頭文字でもあり、地域も地球も持続可能なエネルギーの循環によって、いい未来をつくるという思いが込められています。「e.」と地球の関係を示すために、ロゴデザインでは「e」と「.」の大きさを地球と月のサイズ比に合わせています。






「e.CYCLE」という名称には、エネルギーに関するサービスであることが国内外にすぐに伝わり、同時にエネルギーと地域が共生する「いいサイクル」をつくるという理念を込めています。




連携協定を結ぶ自治体の皆様にe.CYCLEパートナーとなっていただき、「e.CYCLE YOKOHAMA」「e.CYCLE AIZUWAKAMATSU」など、地域での再エネ流通をそれぞれの地域が自分ごととして取り組めるローカルブランドを展開し、全国に広がるネットワークを可視化しています。さらにサービスの全体像をわかりやすくするために、入札の仕組み「e.BID」や再エネサーバ事業「e.BOX」など、サービス名を一元化するブランド戦略を描きました。






WILL
再生可能エネルギーの生態系を未来の標準にする。
まち未来製作所が目指すのは、再生可能エネルギーが広く普及し、地域と共生関係を築く未来を標準にすることです。2022年度には、炭素専攻地域に選ばれた全国の自治体のうち、同社がコンサルティングを提供する地域が15%を占めています。また現在のe.CYCLEは、全国の再エネの約0.1%にあたる電力を流通させるプラットフォームにまで成長しています。
再エネから生まれた利益が持続可能な地域の発展のために活かされ、地域が持続可能になる再エネの循環を実現するために、今後もe.ブランドのもとでさまざまな事業を展開していく予定です。
再エネ発電所と地域、あるいは再エネの地域間流通における歪な関係性は、日本に限らない世界的な課題です。グローバルにも通用するブランディングが世界中の人たちの共感を生み、同様のサービスや仕組みが世界中に広がっていく未来を描きながら、まち未来製作所の活動に並走していきます。

INFORMATION
- What
- e.CYCLE
- When
- 2022
- Where
- Yokohama, Japan
- Client
- Scope
- Branding / Branding Strategy / Logo / CI Guideline / Naming / Business card / Motion logo / Promotional items / Infographics / Web and Front End / Promotion Strategy Support
CREDIT
- Art Direction
- NOSIGNER (Eisuke Tachikawa)
- Graphic Design
- NOSIGNER (Eisuke Tachikawa, Moe Shibata, Ayano Kosaka)
- Web Design
- NOSIGNER (Eisuke Tachikawa, Ryo Fukusawa)
- Development
- NOSIGNER (Naoki Hijikata, Kazuhiro Ando)
- Motion Design
- Aco Hsu, NOSIGNER (Eisuke Tachikawa, Moe Shibata, Kaining He)
- Photograph
- NOSIGNER (Yuichi Hisatsugu)