
PROJECT
SOCIAL HARMONY
音でソーシャルディスタンスを楽しくする楽譜型マットをデザイン。 商業施設やホールに導入され、TVでも紹介された注目事例に。

WHY
新しい生活様式は、
心の制約でしかないのか。
2019年12月に最初の症例が確認された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、瞬く間に世界中に広がり、人類史上有数のパンデミックを引き起こしました。2020年11月現在、すでに全世界で140万人以上の命が失われ、完全収束までの見通しがいまだに立っていません。
さらなる感染拡大を避けるためには、せきやくしゃみなどの飛沫によるウイルスの拡散を防ぐことが不可欠とされ、各国政府はソーシャルディスタンシングやマスク着用の奨励・義務化を行っています。
こうした政策に対する反応は国ごとにグラデーションがありますが、コロナ禍によって私たちの生活様式は大きく変わりました。これらが社会的な制約となり、市民の生活を多少なりとも窮屈なものにしている現状を、少しでも改善することはできないでしょうか。

HOW
ソーシャルディスタンスで
「音楽」を奏でる。

NOSIGNERの太刀川英輔が発起人となり、パンデミックから命をまもるためのウェブサイト「PANDAID」を立ち上げました。同サイトで発表した
この活動の一環として、床に描かれた楽譜上の音符に立つと、その音階の音が鳴るサイネージ「SOCIAL HARMONY」を開発しました。
「SOCIAL HARMONY」で使用している楽譜は、エリック・サティの「ジムノペディ」。楽譜は踏んだ瞬間に反応するため、音が鳴る順番はその都度変わり、その場/その人たちによってしか演奏され得ない一期一会の「ジムノペディ」が空間を彩ります。クラシック音楽や文化芸術の力に活用することで、ソーシャルディスタンディングという行為自体を、人々をつなぐ豊かなコミュニケーションへと昇華させることを目指しました。


WILL
新しい生活様式を
楽しく実践できる社会へ。
SOCIAL HARMONYは横浜みなとみらいホールや表参道ヒルズで採用され、今後は自治体や公共施設、店舗らとの連携を強化し、展開を広げていくことを目指しています。さらに、季節やイベント、導入場所に合わせた楽譜を用意することで、ソーシャルディスタンシングを空間や街を彩るコミュニケーションとして広めていきたいと考えています。
楽しく安全に新しい生活様式を続けていける社会をつくりたい。そんな願いから、私たちはSOCIAL HARMONYのみならず
日本テレビ『news zero』にて本作品が紹介された際、嵐の櫻井翔さんがコメントしてくださった通り「譜面のデクレッシェンドのようにパンデミックを収束に向かわせたい」と私たちも願っています。


INFORMATION
- What
- SOCIAL HARMONY
- When
- 2020
- Where
- Yokohama, Japan
Tokyo, Japan - Client
- Scope
- Concept Development / Installation
- SDGs
CREDIT
- Art Direction
- NOSIGNER (Eisuke Tachikawa)
- Installation Design
- NOSIGNER
- Production Management
- NOSIGNER (Nozomi Aoyama)