
PROJECT
かんぴょううどん
「PENTAWARDS」でPLATINUM AWARDを受賞し、世界一の食品パッケージの称号を獲得。

WHY
農業を支援する
地域の新しい挑戦。
関東北部に位置する栃木県小山市は、300年以上に及ぶ栽培の歴史を持つかんぴょうの一大産地です。しかし、その収穫量や生産農家数は減少傾向にあり、かんぴょうの消費拡大に貢献する強い物産品の開発が求められていました。デザイン性の高いパッケージをまとった地域物産品が売上を伴わないケースも少なくない中、売り場で存在感を示し、消費者が思わず手に取りたくなるような魅力的なパッケージ、ひいては地域活性に貢献する商品ブランドの開発には、どのようなデザインが必要なのでしょうか?



HOW
農産品を
日本的なキャラクターに
昇華する。

小山市商工会議所が開発した、かんぴょうの粉末を練り込んだ「かんぴょううどん」のパッケージデザインを手がけることになった私たちは、かんぴょうの原料となるユウガオの果実「ふくべ」をモチーフにしたオリジナルキャラクターをデザインしました。誰もが親しみを持てるユーモラスな表情のキャラクターをパッケージ全面に展開することで、さまざまな競合品が並ぶ売り場で消費者の目を引き、記憶にも残りやすくなることに加え、うどん以外のかんぴょう物産品にもこのキャラクターとともにブランドを水平展開していくことを見据えています。また、キャラクターを和紙に筆で描くことによって白隠禅師の「




WILL
地域に愛される
キャラクターへ。
食品パッケージの
世界一を受賞。
「かんぴょううどん」は大ヒット商品となり、発売から10年以上が経ついまもロングセラーを続ける物産品となりました。また、私たちが手がけたパッケージデザインは、世界的なコンペティション「PENTAWARDS」でPLATINUM AWARDを受賞し、世界で最も優れた食品パッケージの称号を手にしました。こうした反響を受け、小山市商工会議所に版権を譲渡していたオリジナルキャラクターは、市公認のキャラクター「かぴょ丸くん」としてデビューすることになりました。一物産品のパッケージのために開発したキャラクターは、いまやデザイナーの手を離れ、多くの人たちに愛される存在となって地域に貢献し続けています。
INFORMATION
- What
- KANPYO UDON
- When
- 2009
- Where
- Oyama city, Tochigi, Japan
- Client
- Scope
- Branding / Branding Strategy / Logo / Packaging / Illustration / Promotional items / Infographics / Photograph / Promotion Strategy Support / Concept Development
- Award
- Design for Asia Award: Bronze2009
- PENTAWARDS: PLATINUM AWARD2009
- iF DESIGN AWARD2009
- JPDA Award: Bronze2011
CREDIT
- Art Direction
- NOSIGNER (Eisuke Tachikawa)
- Graphic Design
- NOSIGNER (Eisuke Tachikawa)
- Product Designer
- NOSIGNER (Eisuke Tachikawa)
- Photo
- Masaharu Hatta