
PROJECT
cores
スペシャルティコーヒー専用の本格ツールブランド。サステナブルなコーヒー文化の発展に貢献。

WHY
サステナブルな
コーヒーカルチャーを
支えるには。
世界50カ国以上で生産されているコーヒーは、輸出入高で原油に次いで第2位につけるほどの一大産業です。世界中の人々に親しまれているコーヒーですが、途上国にあることが多い農園を一部の商社などが独占的に支配して生豆を安く買い叩き、農村の人々の生活が貧しくなっていった負の歴史があります。また、近年隆盛してきた、品質、トレーサビリティ、サステナビリティの観点から品質管理が徹底されたスペシャルティコーヒーにおいても、新興国の小規模農園などでは自分たちが栽培した豆がどのように飲まれているのかを知らない生産者が少なくありません。こうした状況の中で、美味しいコーヒーを提供してくれている作り手たちに目を向けながら、持続可能なコーヒーカルチャーを支えていくためには、何が必要になるのでしょうか?
Created by modifying “Coffee sorting process, near Hawassa” (©Niels Van Iperen (











HOW
コーヒーの
淹れ方がそのまま
ブランドロゴに。

スペシャルティコーヒーのための本格コーヒーツールブランド「cores」のブランディングを担当しました。ブランドが生まれるきっかけとなった丸山珈琲との共同開発による金属製のコーヒーフィルター「ゴールドフィルター」が、スペシャルティコーヒーの個性を最大限に引き出すことをテーマに開発されていたことを受け、「それぞれをそのままに coffee as it is」というブランドの新コンセプトを策定し、コーヒーにこだわる人たちに向けた本格的で高級感のあるデザインをロゴやパッケージに展開しています。さらに、シングルカップゴールドフィルター「C211」を世界各地のコーヒー農園に配布し、自分たちがつくるコーヒーの美味しさを体験してもらうなど、生産者やロースタリーなどの作り手に寄り添い、信頼関係を築いていくための活動も展開しています。




「cores」と「COFFEE」の頭文字「C」と「O」の形をモチーフにしたロゴは、ハンドドリップでお湯を注ぐ際の”の”の字の軌道を表しています。ハンドドリップの基本的なテクニックを、コーヒー文化の「こだわり」としてシンボライズすることで、本格コーヒーツールブランドとしてのアイデンティティを表現しました。



パッケージにはゴールドフィルター愛用者の声を載せて口コミを可視化することで、微粉が出てしまうなど一部で持たれている金属フィルターのネガティブな先入観を払拭し、確かな品質を消費者に訴求するデザインになっています。




WILL
ゴールドフィルターの
普及とコーヒーカルチャーの
発展を目指して。
スペシャルティコーヒーの豆の個性を最大限に引き出すゴールドフィルターは、ゴミやコストを大幅に削減するエコなツールでもあります。今後は、ゴールドフィルターを軸にした新しいコーヒーライフの楽しみ方をより多くの人たちに向けて訴求していくとともに、既存のコーヒーメーカーなどにゴールドフィルターをインストールする「cores inside」の取り組みにも力を入れていく予定です。coresは、サステナブルなコーヒーカルチャー全体の発展に貢献できるコーヒーツールブランドとして、さらなる発展を目指していきます。
INFORMATION
- What
- cores
- When
- 2019
- Where
- Japan
- Client
- Scope
- Design strategy / Branding / VI / Packaging Web and Front End
CREDIT
- Art Direction
- NOSIGNER (Eisuke Tachikawa)
- Graphic Design
- NOSIGNER (Ryota Mizusako)
- Packaging Design
- NOSIGNER (Ryota Mizusako)
- Web Design
- NOSIGNER (Naoki Hijikata, Ryota Mizusako)
- Promo Movie Direction
- NOSIGNER (Naoki Hijikata, Ryota Mizusako), euclid agency, lnc.
- Logo Animation
- NOSIGNER (Jin Nagao)
- Photo
- Masaharu Hatta